デジタル教科書・教材の研修会 受講生の感想

現在、附属図書館の東京書籍「デジタル教科書体験コーナー」にて開催中の
第1回「デジタル教科書・教材の体験会」に参加された学生さんから
体験後の感想を頂きましたので紹介します。

「デジタル教科書・教材の体験会」は12月23日(金)まで開催中です。
この機会に、一度体験してみてください。

デジタル教科書体験会 感想

デジタル教科書の使い方を知っているだけで、授業の進め方や授業準備が大きく変わりそうだと感じた。教育実習でデジタル教科書を使ったときは、問題文や教科書内の挿絵をスクリーンに映しただけだった。しかし今回の体験会を通して、デジタル教科書を使うことで教科書の内容を投影できるだけでなく、教科書内の情報の取捨選択や書き込み、関連動画を用いた授業内容の深掘りなどもできることがわかった。

私は算数の教科書を見ていたのだが、コンパスや分度器、算数ランドなどといった算数で用いる器具の機能に驚いた。特にコンパスの機能は作図だけでなく、長さ比べなどでも活用できるため、便利だと感じた。また、算数ランドに入っているおはじきや数え棒なども使うことができ、今まで板書用の大きい算数ランドを使っていたのがパソコン一つでできるようになるので、楽になるなと思った。ただ、定規は定規の大きさを変えると目盛りの大きさも変わっていたので、使い方を考えなくてはならないなと思った。

また、教科書に書き込むタイプの問題に対応したワークシートがあったことにも驚いた。教科書に書き込むと線がずれたり、筆圧が弱い人は線が見づらくなってしまったりとうまく書けないイメージがあった。しかし、線の長さや円の大きさなどを測る問題だと同じ大きさの図形のワークシートを用意するのは難しく、頑張って教科書を使うしかなかった。

しかし、デジタル教科書内にそういった問題用のワークシートがあるのを見て、今まで経験してきた教科書に書き込むわずらわしさを感じずに済むのだと安心した。そして、生徒用のデジタル教科書では、色や文字の大きさ、行間を変えられることを実感することができた。子ども自身が各々自分の勉強しやすい状態に設定することができるので、デジタル教科書を活用することで学習内容以前のつまずきに対応できそうだと感じた。

まだまだ使えていない機能があるといわれたので、機会があればまたデジタル教科書の使い方を試したいと思った。
【特別支援学校教員養成課程3年 松下 穂乃花さん】


今回のデジタル教科書体験会で私は主に小学校社会科の教科書を見させていただき、同時に体験させていただきました。デジタル教科書には多くのコンテンツがあり、特に授業で付けばわかりやすいと感じたのは、動画機能とグラフや絵図の拡大、要素の抽出機能です。動画によって直接ではなくとも、実際に生産過程や飼育方法、合戦の概要などを見ることができ深い理解や子供の興味関心を惹きつけるツールであると思いました。また、グラフは要素ごとに抽出できるので要素ごとの比較がしやすく、折れ線グラフの重なりをなくすことができるので認知機能の面でも、わかりやすい教材になると感じました。

他にもスタンプを押すことができたり、付箋を使ったりすることもできるので、学習用タブレットを使用して画面共有ができれば、児童の多様な意見を授業に取り入れることができるのではないかと思いました。
【特別支援学校教員養成課程3年 庄子 和希さん】


実際に使ってみないとわからないことが多くあり、それらを経験する良い機会となった。特にツールなどは便利であるものの実習などでは使っている機会を見なかったため、ぜひとも活用していきたい。 また、特別支援に特化した行間の改変や白黒反転などを利用できることが分かったため活用方法について検討していきたい。
【特別支援学校教員養成課程3年 久野 明さん】